「家族をやさしく包む家」W様邸竣工⑥

あっ!くん

2012年03月03日 19:45

真夏の建て方から、竣工を迎えたのが11月。

W様、大変お待たせいたしました。




W様のご厚意での内覧会開催を控えた前日の夜の様子。






なんだか名残惜しくて、寒空の下カメラ片手にぐるぐる廻っちゃいました。



これからすっぽり雪に覆われるこの地・・。

でもこの家は暖かくご家族を包んでくれることでしょう。






(前回の記事の間取りを参照いただくとありがたい!)

玄関を入ってのホールが、このお宅の「解放感」を物語ります。

奥の壁に見える帯状のアクセントは、以前のお宅の座敷の縁側に

使われていた栗の板です。

ホールの一番奥で人の出入りを見守ってくれます。



玄関わきのシュークローク。

土間ヒーターですべて暖かいので、冬場濡れて冷たくなった靴も

すぐに乾いてポカポカです。




この腰板は、以前のお宅の各部屋を仕切っていた「板戸」(杉)を

分解して使用したもの。

鉋をかけたところ、こんなに美しい木目が現れました!




古い天井板を流用した和室(茶の間・座敷)

板の自然に風化して出てきた色合いと新しい白木の対比。

これからまた、歴史を刻む中で変化していくことでしょう。

仕切りの欄間は父が制作したもの。

見事に空間に合わせてくれました!



奥の掃き出し窓は、西面に向いているため

断熱ブラインドで断熱性を強化しています。




欄間と神棚との取り合い部分。

社も父が制作担当。

施主のおばあちゃん直々に依頼されてました。





座敷の床の間。

伝統的な行事が多い地域ですので、

掛け軸をかけるスペースは広く・力強く!シンプルに!




一階L・D・Kのリビング部分。

新築祝いでいただいたソファーセットに合わせて

インテリアをイメージしました。


明るい中にも、落ち着ける空間・・・

足もとまで温かいことも相まって、座ると動きたくなくなる・・・




キッチンより老人室を望む。

すべて開け放しててもどこも同じ温度・・・

真冬でも家を広く使えます!




二階へ。




階段ホールはフリースペース。

天井には電動の物干しざおが2台。

毎日のお洗濯をサポートします。

基本的にこうした「高性能住宅」の室内は非常に乾燥します。

(冬場は40パーセント以下になることも!)

加湿器は必需品ですが、洗濯物を干すことによって

夜干したものが朝には乾いて、加湿効果も十分にあります。




お嬢様のお部屋。

大きなウォークインクローゼット完備。

あまり作りこみすぎずシンプルに。




翌日の準備に追われる妻も小休止。キッチンにて。




施主の奥様もやってきて何やらガールズトーク(笑)

男子禁制です。




関係者からさっそくお祝いのお花も届き、明日を待ちます。









絶好の内覧会日和!!

日差しが暖かい!

(茶の間より玄関を望む)

玄関土間スペースの広さ、おわかりいただけますか?

ご近所のお友達の集合場所になること請け合いです!




最初のお客様は父とせがれ(笑)

母と娘も。

「あったこいの~」と性能にびっくり。











これだけ空間を広くとっても、どこも同じ温度。

また、床暖房にしなくとも天井から床まで同じ温度。

壁・床・天井からの輻射熱で体はポカポカです。

施主がしばらくお住まいになってから伺うと

「腰痛持ちだが痛くなくなった!」

おばあちゃんは「まるで温泉に入ってるみたいで芯までポカポカ!」

奥様は「朝起きるのが楽になった!!」


とうれしい感想をいただきました。

また、換気システムのおかげで空気がよどんでいないのがわかるとも。

しっかりした住宅性能のもとで各設備がきちんと働いてる証拠です。



昨年夏に竣工したI様邸でも同様の性能のお宅にお住まいですが

「子供が風邪をひかなくなった!あんなに医者に通ってたのに・・」と。

本当にうれしいご感想です!









今回は限定内覧会ということで、お客様はあまり多くはありませんでしたが

いらした方は皆さん、じっくりご覧になって行かれました。

(一組の滞在時間平均1時間!2時間お話させていただいた方も!)


居心地がよかったようです・・・!!




この日の外気温は、日差しがあるとはいえ12度から13度。




でも中は23度平均。

実はこの日、ほとんど暖房は動いていませんでした!





冬の日差しをできるだけ取り込む。

夏の日差しをできるだけさえぎる。

昔ながらの家づくりの基本に立ち返ることも必要ですね。

(「パッシブ」を狙うには条件が非常に悪い地域ではありますが)




足の不自由なおじいさまに合わせた広いトイレ。

手すりの位置も細かく打ち合わせして設定。




温熱環境・・

 使い勝手・・・

   木のぬくもり・・・

住む人にやさしいとは何か・・・。



あらためて「とことん追求したい」と感じます。




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