「友達」

あっ!くん

2008年11月11日 18:40



 自分、黒川で「黒川能」の役者やってます。

 今日、役者の先輩の葬儀でした。








 自分は事情があって参列できませんでした。











仕事しながら一日中、その若くして亡くなった先輩がにこやかに

自分を呼ぶ声を思い出していました。























自分が役者をはじめて間もない頃、自分のおじいさんぐらいの年代の

大先輩に、「黒川の役者は三代、友達だ」と言われました。


自分・父・祖父の年代まで、役者は先輩後輩よりも「友達」なんだと・・・・。










言われた当時は、先輩役者に対する畏怖の念が強く、ピンときませんでした。






















役者をはじめて10数年。  稽古をしながら、意見の食い違いなどで

言い合うことはあっても、同じ苦労・喜びを味わい、それを肴にして酒が飲める「役者」は、

やはり何十歳離れていても、やはり「友達」です。
























亡くなった、20ぐらい歳の離れた「友達」




もちろん尊敬する大先輩なんですが、また一人「友達」がいなくなってしまった

寂しさがあります。















これからも、こういうつらい別れは何度もあるのでしょう。







でも、新しい役者が下から育ってきます。






自分の聞いたこと。     それを下に伝える。



それが黒川能だと思います。

また、人の生死に密接につながるのが祭り「王祇祭」なんだと思います。











今の自分はその流れの中にいる、それを強く感じています。














  いろいろご報告したいことはありますが、今日は自粛します。