黒川・王祇祭レポ④

あっ!くん

2009年01月19日 22:50



 いやいや、ご無沙汰しちゃった・・・・。



 読んでくれる人、いるのか不安・・・・・。

















黒川は王祇祭に向けて、様々な行事が進行中。









新聞やニュースにも出てましたが、黒川・王祇祭といえば「凍み豆腐」


硬めにつくった豆腐を短冊状に切り、それように作った大きな囲炉裏で

「煎じ場」といわれるところで地域の人たちでワーワー言いながらあぶり、

それを冷凍庫で凍らせて(昔は筵に並べて自然に任せていたそうな)

それを味噌で煮て、


上座はその熱い豆腐に「にばん」といわれる濃いたれをつけて、

下座は煮た豆腐をまた冷まして、あつーい「にばん汁」につけて食べます。




黒川の凍み豆腐(黒川では「豆腐」と言えばこの時期はこれのことを指す)は

まあ有名なんですが、上座・下座でまったく食べ方が違うことをご存知の方は

少ないんじゃないでしょうか。


自分は上座なので、絶対に上座の方がうまいと思います!

















当屋の方では毎日準備の方々が大忙し。

今日数えたら二十人以上いたな・・。



これぐらいの方たちが毎日。

それに「豆腐あぶり」や「道具はこび」なんかになるとさらに数十人。


昼飯や夜の直会は大騒ぎ。


一晩で数十升の酒がなくなるそうです。






















そんで、最近の一番の行事は神社で行われる「十七夜」と言われるもの。



上座・下座の

今年の当屋当人と、「酒上げ」と言われる当人になるために登録した方二組ずつ、

計六組が「荷背負い」など5人ずつ引き連れ、

酒を持ち寄り神職・能太夫などに振る舞い「酒比べ」をするのです。


昔は自宅で作った酒の出来を競ったため、そう呼ばれるようです。










午後3時に始まり、当屋当人が神様に当人の名をもらって終わるのが

午後8時過ぎ。


五時間ぶっ通しで飲んで、ざっと計算してみると、一人一升ぐらいは飲んでるみたい・・。




最後に上座・下座で黒川特有の漆塗りのでっかいおわんに、なみなみの熱燗をそそいで

飲みきる競争があったりで、いよいよ祭り気分が盛り上がります。



黒川では、上座下座が競争する行事を「尋常」といい、

王祇祭になると様々な「尋常」があり、殴り合いになることはよくあります!











黒川と言えば「黒川能」みたいになってますが、王祇祭あっての能なんです。


能以外に、祭りの面白いトコはい~っぱいあるんですが、マスコミの方々や

取材に訪れる方は、なかなか裏方の面白いところ・大変なところに目を向けてくれません・・・。



ちょっと残念に思います。














王祇祭まであとちょっと!

がんばります!












秋山工務店HP

http://akiyama.gionsyouja.com

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