2010年01月18日
十七夜。
黒川・王祇祭に向けた行事の一つ。
夕べは「十七夜祭」
黒川は「上座」「下座」に分かれており、
王祇祭ではそれぞれの座の神宿が、御神体「王祇様」を迎える準備をしています。
神宿(当屋)は、それぞれの座の年長者(基本的に)が務めるわけですが
夕べの「十七夜祭」では、この当屋当人が国司の守の称号をいただきます。
また昔はそれぞれ当屋の酒を持ち寄ってその出来を確かめる、という役割もあったようです。
今日は神前に九つの「おぼこ」(炊いた飯)が上がります。
社務所の台所ではお母さん達が三升の飯を炊いて、半切りに移します。
湯気がもうもうでお母さんが見えない・・・・
飯はこれに・・・・
神職が盛ります。
普段のお祭りと違い、神前に上がる物も特別です。
細かく説明していると、あっくんの眠る時間が無くなりますので
またいつか・・・・
とにかくむかーしから変わらないものです・・・!
各当屋の当人や役職の方々が神前でご挨拶。
いよいよ晴れの日近づいています。
酒宴は神職・当屋当人・酒上げ(当屋への名乗りを上げた方々)・上座下座の座長で進められます。
王祇守、提灯持ちといわれる役職の方々がお酌して回ります。
ここで飲まれる酒の量が半端じゃない!
当屋などから上がってきた酒を、囲炉裏で超熱燗にして・・・
どんぶりより容積があるんじゃないかっていうような漆塗りの深椀で
皆さんゴビゴビ飲みます・・・!
でもやっぱりつらい・・・・となると、座敷に控える「荷背負い」達に「お流れ」が回ってきます。
待ったなしでお酌が回ってくるので、どんどん空けないといけません!
神職のお流れは、あっくんにも回ってきます・・・
想像してみて下さい・・・
「熱燗をどんぶりで、せかされながらがぶがぶ飲む」
・・・・これ書いてるだけで「うっぷ・・」ってなる・・・・
おかげで神社は大騒ぎ。
夕方になると、当屋の地元の若い衆が舞台の方に集まってきて「棚上がり神事」の練習を始めます。
(棚上がりについてもまたいつかご説明いたします)
こちらの賑わいも合わさって、いよいよ宴たけなわ。
いよいよ宮司が神前にて国司の称号をうかがってきます。
今年は上座が「備後」
下座が「土佐」
おめでとうございます。
最後は王祇守どうし、なみなみと酌し合って
「競争じゃないぞ~」と言われつつ、早く飲み干す競争で〆。
PM三時から始まった神事・酒宴も終わってみれば夜八時・・・・
皆さんお疲れ様でした。
王祇祭まであと二週間。
いよいよです!
秋山工務店HP
http://akiyama.gionsyouja.com
Posted by あっ!くん at 21:18│Comments(2)
この記事へのコメント
本でお勉強した以外の、以上の仔細がこうやってうかがい知ることが出来るのは幸いです。
長い歴史の重さと、神(仏も)への感謝が見え隠れ。実は浴びるほどの酒の量も臨場感となって伝わります。やはりすごい祭りだ。おそるべし黒川。
王祇を広げ前に置き、太ももを滑らせるように深く二礼二拍手一礼。美しき神への従属。良い年になりますように。
長い歴史の重さと、神(仏も)への感謝が見え隠れ。実は浴びるほどの酒の量も臨場感となって伝わります。やはりすごい祭りだ。おそるべし黒川。
王祇を広げ前に置き、太ももを滑らせるように深く二礼二拍手一礼。美しき神への従属。良い年になりますように。
Posted by とーしろ at 2010年01月18日 22:04
とーしろさん、こんばんは!
こういう祭りが今まで続いてきたのは奇跡だと思います!どうかこれからも続きますように・・
こういう祭りが今まで続いてきたのは奇跡だと思います!どうかこれからも続きますように・・
Posted by あっ!くん at 2010年01月20日 21:08